先日読んだ本が早速役に立ちました|歩いて、考えて、質問してきました




私は高校で数学の教員をしています。

福岡県立高等学校教育課程研究集会

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7月の初めくらいに、職場で

8月に教育課程研究集会があって、教科から一人は行ってもらわなきゃならないんだけど

っていう話がありました。これから3年くらいかけて、全員が1度は出席しなきゃならない研究集会だそうで。

私は今年2年生の担当です。3年生の担当になると、8月の上旬まで課外授業があります。1,2年生ならば、7月いっぱいで課外授業が終わり、8月の上旬の主な仕事は部活動。部員に一日OFFをくれてやれば、ちょうどいいチャンスです。行かせていただくことにしました。

受付時間を間違えた

受付時間は9時30分。私はてっきり9時受付だと勘違いしていて、会場には8時30分に到着していました。どうやって時間を潰そうか、と考えたのですが、ここで自分の意識の変化を感じることができました。

これまでの私だったら、まずはベンチなどの「座れる場所」を探しただろうと思います。椅子に座って、スマホを取り出し、ダラダラと時間を過ごしていたことでしょう。

今日は違いました。ポケットに手を入れると、歩数計が入っていたんです。

万歩計は最近、歩数計っていうんですか?いや、文字通り万歩計ですよ|減量部物語

そうだ、歩けばいいんだ。歩数を稼ぐチャンスじゃないか。

今までだったら絶対にこんな発想は浮かばなかったでしょう。自信があります。自分自身の成長を感じました。歩きましたよ。1時間以上。学校の中をぐるぐる、ぐるぐる。

春日高校


会場は福岡県立春日高等学校。たまに他の学校に行くのって、すごくいいですね。自分の勤めている学校との違いを確認できます。

地理的な条件、校舎の様子、教室の中、敷地内の感じなど、たくさん刺激をもらって来ました。

鍵のかかっている柔道場を覗いてみたり、駐車場の奥にあるごみ捨て場に行ってみたり、体育館の裏側に行ってみたり。自分の勤めている学校でも、こんなに隅々まで歩いたことはないんじゃないでしょうか。

結局、受付の9時30分の時点で5000歩を超えていました。いい運動になりました。

質問を依頼された

受付を済ませ、指定された教室に入ると、知り合いがたくさんいました。そりゃそうですよね。県内の数学の先生たちが集まっているので、どこかしらでお顔を拝見したことのある方が集まってて不思議ではありません。

たまたま、司会をされる方がよく存じ上げている先生でした。久しぶりにお会いしたその先生と挨拶を交わしたあと、依頼をされました。

午前中の実践発表のあと、質疑応答の時間が30分あります。何か質問をしていただけませんか?

いわゆる「サクラ」のお願いでした。もちろん、返事の選択肢は「イエス」か「はい」です。

質問力

お引き受けしたのはいいのですが、考えましたよ。何を質問すればいいのだろう、と。

そのとき、ふと頭によぎったのが、先日読んだ本の内容でした。

「タモリが質問の達人である」というような内容が書かれていた気がする。このことを思い出し、カバンからKindleを取り出して、その本の目次を見返しました。すぐに見つかりました。「質問力」という言葉が。

〈通っていた高校の自慢、教えて?〉。これはもう一〇〇点の質問。いま話したテクニックが全部入ってるでしょう。まず「学校」じゃなくて「高校」、その目的格を「自慢」、しかも「教えて」。内容がとても具体的で、かつ相手を立ててる。しかも人によっては「そんなのないよ、最低だった」とも言えるわけで、そしたら「どう最低だったの?」って訊けるし話が全方位に広がるでしょう。曖昧な感覚になんとなく頼っていたらこうはいきません。

これだ!と思いました。今回のお話は「授業改善」「アクティブラーニングについて」です。

学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成

がアクティブラーニングなのだそうですが、正直私はこれについてはどうでもいいんです。ただ、文部科学省はこいつをガッツリ取り入れた授業をしなさい、ということで、最近学校でもさんざん連呼されてる言葉なんです。

自分自身が「どうでもいい」と感じてることなので、質問なんか思いつきません。ただ、発表してる人は「ビバ!アクティブラーニング!」と思ってる人なんだろうから、アクティブラーニングのいいところを伝えたくて仕方がないはず。

そこで私が考えた質問は、

「今年になって、アクティブラーニングを取り入れた授業を行うようにとさんざん連呼されています。でも、何がいいのか分からなければ、授業をする私達のモチベーションが上がりません。アクティブラーニングを取り入れたことで、こんないいことがあった、とか、従来のやり方だったらこんなことはできなかった、というような、自慢話を聞かせていただけませんか?」

でした。これはヒットでしたね。発表された先生は2名いらっしゃったんですが、お二人とも謙遜しながらきっちり自慢の話をしてくださいました。

そして、自慢の話をするときって、嬉しそうなんですよね。気持ちよく話してもらったと思います。

私が訳の分からない質問をして、それに答えてもらうよりもよっぽど有意義な時間になったと思います。

立派な質問ができた、という、私の自慢話でした。はい。

 

知恵

Posted by Hirota