明日、1月17日(土)、18日(日)の二日間、大学入試センター試験が行われます。受験生にとって、大学入試のはじめの一歩です。
大学入試センター試験
志望する大学によっては、このセンター試験の結果で合否がほとんど決まってしまう場合もあります。受験生が今どれだけ緊張しているか、想像に難くありません。
是非、ほどよい緊張感を持って、最大限の実力を発揮してきて欲しいと思います。
センター試験の思い出
自分自身のセンター試験は、とても成功したと言えるものではありませんでした。
現在、数学の教員をしています。数学にはそこそこ自信がありました。高校3年の2学期後半は、ほとんど毎週のようにセンター試験形式のマーク模試が行われていました。
私が本格的に受験勉強を始めたのは3年の9月後半。すべての教科、科目をまんべんなく勉強したところで間に合わないと思い、まずは得意な数学をマックスまで上げる事を考えました。
この作戦は的中し、数学に関しては10月後半辺りで毎回満点を取れるようになりました。というか、満点以外取れませんでした。まあ、自慢です。
本番でまさかの傾向チェンジ
しかし、そう簡単には事は運びませんでした。
センター試験の本番で、まさかのそれまでに一度も出なかった「必要条件・十分条件」の問題が初めて出題されたのです。
今でこそ、センター試験には毎年必ず出題される分野ですが、それが初めて出題された年が私が受験した年だったのです。
当然、今まで出題されたこともない分野を対策しているはずもなく、その部分に関しては0点でした。
さらに、試験時間が終了し、解答用紙を回収されているときに、答案をじっと眺めていると、第2問の最後の問題が「ア、イ、ウ、エ、・・・」の「シ」までしかなかったはずなのに、私の答案には「ス」の欄にマークがあったのです。
そのまま上に目を移すと、「イ」の欄にマークがありません。完全に一つ解答欄がずれていて、大きく失点しました。
それ以外にもミスが重なり、結局数学は200点満点中の100点くらいしかありませんでした。
地理もショック
地理に関しては、センター試験1ヶ月前から追い込みをかけ、いわゆる「用語集」的なものを3冊完璧に覚えました。過去問演習などでも納得の行く得点が取れるようになっていましたので、自信を持って試験に臨みました。
地理の問題は50問でした。1問2点ですね。私が分かったのは、たったの2問でした。信じられませんでした。60分の試験時間、わずか10分で私の地理は終わりました。
しかし諦めるわけにもいかず、手元にあった鉛筆の6つの面に穴を掘り、サイコロを作って、残りの50分間転がし続けました。私の地理の答案は、頭ではなく鉛筆が考えました。
神様はいる
びっくりです。鉛筆サイコロが作った答案、自己採点の結果なんと66点でした!何もしなければ4点のはずでした。神様ありがとう!
さらに、模擬試験では200点満点で160点ほどで頭打ちだった英語のテストが、この日だけは神様が降りてきてくれたようで、190点を取ることが出来ました。数学の失敗を、わからなかった地理と得意ではなかった英語が救ってくれました。
その結果、なんとか志望する大学に合格することができ、いま学校の教員をすることができています。
合格を祈って
私は3年生の担任をするときには、生徒の合格を祈って必ずセンター試験前に鉛筆を送ることにしています。
この鉛筆は、五角形の鉛筆です。五角だから合格。ダジャレです。まあ、縁起物です。
はっきり言って、書きにくい鉛筆です。さらに、私がやったようにサイコロに使うにも、面が一つ減りますので、選択肢が多い場合は使えません。
とにかく頑張って
とにかく万全の状態でテストに臨み、落ち着いて全力を発揮して欲しい。心からそう思います。
受験生諸君、健闘を祈ります!