みなさん、ご飯は炊飯ジャーで炊いていると思います。うちもそうです。最近、炊飯ジャーでご飯を炊くときの時間のかかり方に疑問が出てきました。特に急いでいるとき、なんでこんなに時間がかかるんだ、と。
炊飯ジャーの遅さに疑問を持ちはじめた
米を洗い、米を研ぎ、分量の水を入れて、炊飯のスイッチを押すだけでご飯が炊ける炊飯ジャーですが、うちにあるジャーは4合の米を炊くのに42分かかると言い出します。実際にかかります。
事前に予定の見通しを立て、予定した時間に炊きあがるようにスイッチを押したり、タイマーの予約でご飯を炊いたりするときは全く問題ないのです。問題は緊急時です。
米を仕込み忘れたり、ジャーのスイッチを押し忘れたり、そんなこともあるさ、人間だもの。どこかの詩人が言ってそうですが、真実です。でも、親のミスで炊くのが遅れた時間を、子どもの空腹は待ってくれません。
「腹減った」
「飯はまだか」
「遅い、もう待てない」
「僕が死んだら、あとのことはよろしく」
ご飯を催促して、やかましく急き立てる子どもたちを黙らせるためのロケットパンチ一発。家の中はもう修羅場です。
土鍋でご飯を炊いてみた
「土鍋でご飯を炊くと、炊飯ジャーで炊くよりも早く炊ける」と聞き、炊き方を調べてやってみました。
5合の米を洗い、米を仕込み、分量の水を入れて。ここまでは炊飯器と全く同じです。
ちなみに、米を炊くときの分量の水とは、米と同量。米が4合なら4合の水。米が5合なら5合の水です。
浸水させる時間などない。いきなり火にかけた
急いで炊くために土鍋を使ってます。浸水させる時間なんてありません。蓋をして、いきなり火にかけます。男は黙って強火です。
しばらくすると、土鍋の蓋の穴から勢い良く湯気が吹き出します。湯気の吹き出しを確認したら、火を弱火にします。このまま8分。
8分経ったら火を止めます。そして10分ほど放置。この時間に、鍋の中で小人さんたちが米を美味しく美味しくしてくれています。
蓋を開けたら、そこは銀世界
蓋を開けました。素晴らしい、炊けています。銀シャリです。ご飯です。ツヤツヤです。
ここまでかかった時間が20分強。炊飯ジャーで炊く時間のおよそ半分ですみました。間違いなく早い。
食べてみました。本気で美味い。息子1号が
今日のご飯、本当に美味しい。なんでこんなに美味しいと?
と言いました。小学生の分際で、ご飯の味の違いが分かるようです。私が小学生の頃なんて、
「カレーとハンバーグ、どちらがスパゲティでしょう?」
というクイズに
「ラーメン!」
と答えるほどに、味なんて分かってなかった。そんな小学生にも分かるほどに、土鍋ご飯は美味しいです。
炊飯ジャーの存在意義
炊飯ジャーって高いですよね。うちにあるジャーも、買った時には2万円くらいしました。最近では10万くらいするジャーもあるみたいです。
土鍋なんて、2000円もあれば買えます。高い土鍋で10万するものもあるでしょうが、別にそんなに高い土鍋を買わなくても美味しいご飯がたけます。間違いなく、炊飯ジャーより土鍋のほうがコストは安いです。
時間が早く炊ける。炊飯ジャーより安く買える。そして美味いご飯が炊ける。早い、安い、美味いの三拍子が揃ってしまったら、炊飯ジャーの存在意義って何なの?って思います。
土鍋炊飯の弱点
土鍋炊飯の最大の弱点は、「放置できない」の一点です。
もちろん、予約炊飯なんてできません。吹きこぼれないように見てる必要がある。吹き始めたら弱火に調整。結構面倒です。
それでもメリットが大きい土鍋炊飯
ただ、加熱する8分ちょっとが終われば、あとは放置してて大丈夫ですから、手間がかかるのは初めの10分くらいだけです。
最近の炊飯ジャーは、内釜がフッ素樹脂加工のものがほとんどですね。フッ素樹脂加工は必ず剥がれるし、加熱しすぎて気化したフッ素樹脂はとんでもない発ガン性があると聞きます。土鍋はただの土です。発ガン性はありません。
土鍋炊飯、いちど試してみませんか。もしかしたらハマるかもしれませんよ。