ぎっくり腰とは
ぎっくり腰、なったことありますか?
ぎっくり腰は「急性腰痛」とか「椎間捻挫」とも呼ばれます。いきなりグキっという衝撃と共に、腰に強烈な激痛が走ります。
ぎっくり腰はどうしたら起きるということがありません。原因は様々で、ぎっくり腰になる人の数だけ原因があると考えた方がいいでしょう。 腰椎が瞬間的にずれてしまい、腰の筋肉が負荷に耐え切れずに炎症を起こしてしまう腰痛です。
主な原因
ぎっくり腰の原因は、ぎっくり腰になる人の数だけある、と書きましたが、代表的な原因は5つほどあります。
筋肉疲労
慢性の筋肉疲労がぎっくり腰の原因になります。
ぎっくり腰は突然起こりますが、症状としていきなり表れるだけで、ゆっくりとその原因となるものは進行しています。中腰で荷物を持上げようとした瞬間に激痛が走ったり、よろめいてちょっと片足を勢いよくついてしまった瞬間などにぎっくり腰になりやすいですが、日常の中で同じ動作をしても平気だったのに、ある瞬間にぎっくり腰になってしまうんですね。
これは、少しずつ溜め込んだ筋肉疲労が、あるとき負荷の許容量を超えてしまい、腰痛として発症してしまうのです。日常生活を送る中で、筋肉疲労は必ず起こります。睡眠不足や栄養バランスが取れていなかったり、座りっぱなしの仕事を続けるなどしていると、筋肉疲労が回復することなく徐々に蓄積されていき、やがてぎっくり腰を発症してしまうのです。
骨格の歪み
ぎっくり腰の原因として、骨格の歪みもあげることができます。日常を振り返ってみると、立ちっぱなしの仕事や座りっぱなしの仕事をしているときなど、長時間おなじような姿勢でいることが多くなります。すると、身体の柔軟性が失われていき、同じ骨格や筋肉だけを使うことになってしまいます。
使われている筋肉には負荷がかかり、使われていない筋肉は少しずつ緩んでいきます。これが筋力のアンバランスを生み出し、骨格の歪みを招きます。歪んだ骨格は左右のアンバランスを生み出し、その周囲の筋肉への負荷に変わります。身体のバランスをとろうとする代わりの筋肉にも徐々に筋肉疲労が蓄積され、やがて腰痛につながります。
いきなりの過負荷
若い人やスポーツ選手に多いぎっくり腰の原因の1つで、高いところから飛び降りた着地の瞬間や、勢いよく振り返った瞬間、横になっていて勢いよく起き上がったときなど、止まっている状態からいきなり動いたときや、動きの急激な切り替えの時に、腰にいきなりの過負荷がかかり、ぎっくり腰を起こしてしまいます。
運動不足、加齢
ぎっくり腰になると、周囲の人たちは心配してくれます。同情してくれます。
そして必ずかけられる言葉が
もっと普段から運動しなきゃダメだよ
とか
無理しちゃダメだよ。もう若くないんだから。
というものです。「ぎっくり腰、即ち、運動不足」「ぎっくり腰、即ち、加齢」という固定観念が、一般的に定着してしまってます。そのため、ぎっくり腰になった人は、ほぼ例外なく謂れ無き差別を受けることになります。
体質
「これを言っちゃぁオシマイだよ」っていう原因ですが、間違いなくぎっくり腰になりやすい体質はあります。
とにかく痛いぎっくり腰
ぎっくり腰は突然やってきます。その痛みは、寝ても痛い、立っても痛い。どうしようもありません。
寝てもよし、立ってもよしの選手と対戦するときに、こちらがどうしようもないのとよく似てます。
そのあまりの痛みから、欧米では「魔女の一撃」とも呼ばれています。
急に体を動かしたり、重いものを持ったりしたときに腰に「ぎくっ」と言う感じで激痛が走るのが特徴です。
じゃあ、慎重に動けばいいのかというとそうでもなく、
- くしゃみをしただけ
- トイレで力を入れただけ
- 顔を洗おうと前屈みになっただけ
のように、ありえない時にありえないほどの激痛で文字通りひっくり返ることもあります。常に油断できない状態です。魔女は気まぐれです。
また、腰が痛いにもかかわらず無理に立ち仕事をすると、悪化させるだけでなく、立ち方や歩き方が他人から見て大変面白い状態になり、恥ずかしいという精神的ダメージを食らうことにもなります。魔女は陰湿でもあるのです。
ぎっくり腰は人生における三大激痛の一つに数えられ、「末期がん」「出産」と並ぶ痛みであるとされます。・・・すみません、これはうそです。
気をつけよう 気づけばそこに 魔女がいる
気をつけましょう。魔女はいつやって来るかわかりません。
朝起きて、食卓でお茶を飲みながらノートパソコンでニュースをチェックしていたら突然、魔女からガツンと殴られたりします。
びっくりするタイミングでやってきて、その日の予定を全狂いさせてくれます。
午前中の高校での柔道の練習や、午後の息子の少年柔道の練習が、とてもできないような状態にしてくれます。
もうお気づきでしょうか。そうです。今朝、魔女が来ました。
「運動不足」とか「じじい」などと、謂れ無き差別に耐えています。はい。