私は傘が嫌いです。今までに、傘が便利だと感じたことがほとんどありません。
傘が嫌い
雨の日にさす傘。雨を避けるためのものでありながら、ほぼその役割を果たしていないと感じるのは私だけでしょうか。
そもそも傘とは
Wikipediaによると
雨・雪・日光などが直に当たらないよう、頭上に広げ差しかざすもの。
とあります。また、
「傘」は、上から降下してくるものに対して直被しないように防護する目的の用具で、一般には手に持って差しかけて使う用具の総称をさす。
傘は現代においては、雨や雪などの降水時に体や持ち物を濡らさないために使うほか、夏季の強い日射を避けるために使うことも多い。
といった説明をされています。
つまり、上から落ちてくる雨水によって体や持ち物を濡らさないために使う防具です。
濡れますよね
だとすると、傘はその役割を全く果たしていませんよね。
まず、基本的に体すべてを濡らさないようにするのは無理です。確実に濡れます。
右から風が吹いているから、右に傘をさしかけたら、傘からしたたる水滴で左側が濡れます。逆もしかり。
歩いているときに前にさしかければ背中が濡れています。
後ろにさしかければ前が濡れます。
どのみち、ズボンはほぼ濡れます。
「雨でも槍でも降ってこい」という慣用句があります。雨が本当に槍だったとしましょう。
降ってくる槍から体を守ることができるくらい丈夫な傘があったとしても、実際に濡れているところには槍が刺さったことになるんですよね。間違いなくハリネズミになっちゃうでしょう。
傘は、人間を守れていません。
危険ですよね
傘は、かなり視野を遮ります。
ただでさえ雨で視界が悪いのに、傘をさして歩くということは、傘を前方に傾けて雨を避けることになるので、前方の視野が遮られます。
向かい側から歩いてくる人に、直前まで気づかないこともしばしばです。
人ならまだいい。自転車や車に気づかなかったら、大変危険なことになります。
自転車の傘さし運転なんてもってのほか。飲酒運転よりたちが悪いです。
邪魔ですよね
目的地について、屋根の下に入った途端、傘はただの邪魔な手荷物です。
手に余るだけならまだしも、例外なく濡れているんですよ。びしょびしょに。
帰りに晴れていようものなら、かなりの確率で忘れてくることになります。
「傘忘れ禁止法案」が可決、採択され、傘を忘れたものは死刑ということになれば、人類は総人口の半分を失うことになるでしょう。人々は自らの行為に恐怖することになります。
濡れる、危険、邪魔の三拍子揃った役立たず
濡れないために使うのに、結局濡れる。
身を守るために使うのに、結果として危険。
とりあえず邪魔。
この三拍子揃った役立たずを、なぜみんな使うのでしょう。
私は嫌いなので、まず傘を使いません。弱い雨であれば、傘をささずに歩いたところでそんなに濡れるものでもないし、傘をさしても濡れ方はあまり変わらなかったりします。
そんなとき、一緒にいる方たちが気を使って、「一緒に入りましょう」と傘をさしかけてくださることもよくあります。
これはいかん!いかんですよ。一つの傘に複数人で入る。これを愚行と言わず何と言いましょう。
一人で使っていても濡れてしまうのが傘です。ただ、一人で使っていれば、まだその被害は最小限で済むかもしれません。
しかし、二人で使ってしまうと、確実に二人とも濡れます。傘を使う理由が全く無くなってしまいます。
だいたい、あの漢字がおかしい。かさの中に人が4人も入ってます。明らかに入りすぎです。そりゃ濡れるさ。
傘は、初めから濡れることを前提として作られているんですね。漢字を見るとそれが明らかです。
じゃ、どうやって雨を凌ぐのか
それでは、どうやって雨を凌ぐのか。カッパでも着ますか。
確かにカッパは外からの水はほぼ完璧にシャットアウトしてくれます。しかし、最大の欠点が「暑い」ということなんです。
私は体がが大きいんです。横方向にのみですが。恰幅が良いんです。わかりますか、「恰幅」。英語で言うと「コレステロール」です。
ですから、少しの暑さですぐに汗が出ます。暑がりなんです。私はマイナス30度は我慢しますが、プラス30度が我慢できない人です。
カッパなんか着ようものなら、雨に濡れるよりもビショビショになるのは火を見るより明らかです。
結局濡れます。「雨を凌がない」が正解ですね。降ってくる雨粒を、ひと粒ずつかわしながら走ります。はい。