「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、子どもから「お彼岸ってなに?」と聞かれたときに答えられませんでしたので、調べてみました。おさらいしてみませんか。
「彼岸」をおさらいしよう
お彼岸とは
季節の移り変わりをより的確につかむために設けられた、特別な暦日に「雑節」というものがあります。
雑節は9つあり、
- 節分
- 彼岸
- 社日
- 八十八夜
- 入梅
- 半夏生
- 土用
- 二百十日
- 二百二十日
です。この中に、彼岸があります。
春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間(1年で計14日間)が彼岸です。この期間に行う仏事を彼岸会(ひがんえ)と呼びます。
最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」と呼んでいます。俗に、中日に先祖に感謝し、残る6日は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜」を1日に1つずつ修める日とされています。
暑さ寒さも彼岸まで
「暑さ寒さも彼岸まで」とは「冬の寒さは春分頃まで、夏の暑さは秋分頃までには和らぎ、凌ぎやすくなる」という意味の、日本の慣用句です。実際に気象庁などの観測データを見てみると、この慣用句は概ね的を射ているようです。
北日本と南日本ではもちろん差があり、また年によって異なりますが、およそ春分までは雪が降ったり積もったり、道路が凍結したり、霜が降りたりと、冬の気象現象が見られます。気温では真冬日・冬日になることもあります。また、およそ秋分までは猛暑日、真夏日、熱帯夜になることもあります。
平均気温では、3月の春の彼岸は概ね11月下旬から12月初めの気温、9月の秋の彼岸は概ね5月末から6月上旬の気温とほぼ同じです。それぞれ秋から冬へ、春から夏への過渡期の平均気温と等しくなるようです。
父の彼岸参り
父は私が8歳のときに他界しました。父が亡くなって35年になります。
今日、父の彼岸参りに行ってきました。先祖に感謝し、今の自分のおかれている状況に感謝する。
そんな自らを省みる機会を年に2回、彼岸という形である意味「イベント」にしていた先人の知恵に、感心する今日このごろです。