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落語家りんりん亭りん吉をしっていますか?|子ども落語のレベルの高さに震えました

りんりん亭りん吉

「りんりん亭りん吉」という落語家を知っていますか?

平成10年生まれの16歳の女の子。小学校2年生のときに落語を始め、これまでに数々の賞を受賞している、子ども落語家さんです。

りんりん亭りん吉さんの落語を聞いてきた

りんりん亭りん吉さんの落語が生で聞けるということで、行ってきました。

福岡市中央区六本松にあるチチル&シシリというインド料理屋さんです。

こちらで食事を楽しんだあと、りんりん亭りん吉さんの落語が披露されるということで、数日前から楽しみにしていました。

りん吉さん登場

お店に入って1時間ほどが経ちました。食事も終わり、程よくお腹がふくれた頃、りん吉さんの登場です。

青い着物姿、高校生とは思えない堂々とした立ち居振る舞い。

枕の自己紹介で一気に会場の雰囲気を和やかにし、自分のペースに引き込みます。

恐るべき表現力

とにかく素晴らしい表現力です。一席目の話に出てくるのは、殿様、夫、妻、尼さんと、全く違うキャラクターが4人でしたが、その4人を完全に演じ分けていました。本当にそこに4人が居るように錯覚してしまうほどです。

箱を開ける仕草は、本当にそこに箱があるかのように感じます。16歳の女子高生が、42歳の男性を演じ、全く違和感を感じません。それと同時にその妻も演じているのです。妻がヤキモチを焼く姿、16歳の女子高生が、どうしてこれを再現し、演じることができるのでしょう。感心しかありません。

二席目は旅館の大将と女将、それと客が登場しますが、これも完全に演じ分けていました。間のとり方、声の強弱、目の配り方、身振り手振りなど、そこにいた観客全員が話の内容はもちろん、その演技の全てに心を持って行かれていました。

りんりん亭りん吉、実は

私の今年の目標は、表現力の向上です。頭に思い浮かんだこと、心で感じたことを、的確に相手に伝えるのは難しいことです。表現力が必要です。

私は学校の教員です。教えるべきことを、的確に生徒に伝えるのが私の仕事です。表現力が無ければ、私の仕事は務まりません。

しかし、私の表現力は、彼女の足元にも及びません。彼女は私をはるかに超えています。

何を隠そう、実は、彼女は私が1年間数学を教えた、生徒なんです。

家庭の事情で、2年生からは故郷の奈良県に転校してしまうことが決まっています。今回が福岡県で最後の公演だったそうです。

大変残念ですが、仕方がありません。今回、最後に彼女の落語を聞くことができて、本当に良かったと思います。

みなさんも、りんりん亭りん吉の落語をどこかで聞く機会があれば、ぜひ聞いてみてください。おすすめです。

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