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紙を有効活用していますか?|一枚の紙に詰め込む情報を4倍にする方法

私は高校の数学の教員をしています。職業柄、「プリント」をよく作り、印刷し、生徒や保護者、職員などに配布することが多いんです。

一枚の紙に詰め込む情報量

A4の紙一枚に詰め込むことのできる情報量は限られています。限られたスペースを最大限に有効活用し、できるだけ少ない枚数で、伝えたい情報を伝えることはすごく大切なことです。

だからといって、虫眼鏡でも使わなきゃ見えないような小さい文字でびっしり書き込んだところで、受け取った方は読む気になれません。そんな数学のプリントをもらった生徒が、意欲に燃えて問題に取り組むとも思えませんし、効果が上がるとは考えられません。

紙を最大限に有効活用し、かつ、伝えたい情報を確実に伝え、さらにその効果が上がるような紙の使い方を研究しています。

いろんなレイアウト

紙の上に文字を配置していく際に、いろんなレイアウトが考えられます。横書きならば、左上から右下に向かってずら〜っと文字を書き並べていくのもひとつのレイアウトでしょうが、それが効果的なものだとは思えません。情報を詰め込んでいくにも、かなり無駄の多いレイアウトです。

二段組

プリントを作る際に、よく使うレイアウトが二段組です。

数学のプリントを作るときにも、用紙を縦置きにし、真ん中から2つに分けて、左側に1問、右側に1問の問題を印刷します。数学の問題なので、印刷する文字の量はそんなに多くはありません。問題の下の部分がかなり余白になりますが、ここはその問題を解くスペースとして利用できます。

横置き二段組もいいですね。A4横置き二段組なら、実質A5用紙2枚分として利用できます。これもよく使うレイアウトです。

両面印刷

最近では当たり前になりました。紙には裏があるんです。裏にも印刷ができるんです。

テスト問題を両面印刷するのは、印刷ミスなどが怖いのでためらうところなのですが、授業で配るプリントなんかは印刷ミスがあっても「ごめん」で済みますので大丈夫です。

これなら、上の二段組と併用すれば1枚の紙に4問の問題と解答スペースを作れます。

ただ、裏に書いてある情報が表の内容を参照している場合などは、とても使い勝手が悪くなるので、ケースバイケースですね。

両面印刷が当たり前になり、裏が白紙のプリントが減りました。メモ帳作りの材料が減り、実は少し困ってます(笑)

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製本印刷

私が最もよく利用するのがこの製本印刷です。

基本は横置き二段組両面印刷です。その際、プリントを数枚重ねて真ん中から二つ折りにして本のようにし、パラパラとページをめくったときにページの順番が合うように印刷する方法です。

これだと、一枚の紙に4ページを詰め込むことができます。4枚の紙で16ページになります。プリントを単純に何枚も重ねて、角をホチキスで止めたものと比べて、本の形になったものは情報の入り方が全く違います。

まず、裏面の参照が格段に楽です。プリントをめくって裏を見るのと、本の前のページに戻るのでは、煩わしさが全く異なるのは想像がつくかと思います。

次に、コンパクトです。基本的に印刷した紙の半分のサイズになりますので、持ち運びにとても便利です。

情報を減らしてでも

さらに、私は数学の問題の小冊子を作るとき、あえて問題の量を減らします。具体的には、横置き二段組にして左側にだけ問題を印刷し、右側は空白のままにしておきます。すると、中綴じ製本したときに、右側が大きく解答スペースとして活用できるんです。

今回の「情報を詰め込む」という趣旨からは逸脱しているように見えますが、そうではありません。数学の場合、問題もそうですが、自分で解いた解答も立派な情報です。これを問題の近く、見えるところに書き込めるのはすごく大切なことで、紙の有効活用と言って間違いありません。

4枚の紙に8問の問題と解答スペース。プリント4枚もらったら嵩張るだけですが、冊子で1冊もらえば取り回しがすごく楽ですね。

次回、この製本印刷について、お話をしたいと思っています。

https://hiro365.tarohiro.com/2015/07/14/nakatoji/

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