ホチキスの工夫1つで大きく変わります。
印刷物は読んでもらうためにある
前回もお話ししましたが、私は仕事柄、たくさんのプリントを作り、印刷し、配布します。
そのプリントは、当然ながら読んでもらうために作ります。単に「作らなきゃならないから」という理由で、誰も読まない印刷物を作るほど暇ではないし、そんな資源の無駄づかいをしてはいけませんね。
読んでもらうための工夫
紙に印刷して配るのならば、読んでもらうための工夫をすることが、印刷物を作る者の責任だと思います。
内容はもちろん、そのレイアウトや印刷物のサイズ、形状など、同じ内容であっても、より読んでもらえる工夫ってあると思うんです。
小冊子を作ろう
紙を束ねて左肩をホチキスでバチンと留めただけのプリントよりも、小冊子の形に製本してある物の方が「手に取って読んでみよう」という気になりませんか。
少し手間はかかりますが、私はできる限りこれを実践しています。
中綴じ印刷
上の図は、「中綴じ印刷」とか「冊子印刷」と呼ばれる印刷法です。
用紙を横置きにし、右半分と左半分にそれぞれ1ページずつ、それを両面に印刷します。
印刷物を重ねて真ん中から二つ折りにしたときに、ちょうどページの番号が合うようにするには、少し工夫が必要です。
上の図は用紙4枚、16ページの冊子印刷の例です。できあがりをイメージすると、一枚一枚にどう印刷するのかが分かると思いますが、慣れが必要ですね。
法則としては、「左右に印刷されているページ番号の和=総ページ数+1」であること。左側に偶数ページ、右側に奇数ページが印刷されること。などでしょうか。
中綴じホチキス
冊子印刷をしたあとは、そのままクッキーローラーで二つ折りにして配布してもいいのですが、もう一手間かけましょうか。
真ん中から二つ折りにした冊子を中綴じできるホチキスが、お手軽な価格で売ってます。「ホッチくる」というホチキスなのですが、かなりのスグレモノです。
このホッチくる、私も使い始めて10年ほどになりますが、手放せません。
普通のホチキスとして使えるのはもちろん、針の出る部分が90°回転し、縦に針を打つことができるんです。
なので、普通なら届かない紙の中央にホチキスが縦に打てる。つまり、ホチキスで中綴じした冊子を作ることができるんです。
冊子の配布で生徒のテンションMAX
ただのプリントを4枚配って数学の問題を解かせるのと、その4枚を小冊子に製本して配布し、数学の問題を解かせるのでは、生徒のテンションが全く違います。
あと、保存の質も違うようですね。プリントのままだと破ってしまったり、無くしてしまったりする生徒がたくさんいるんですが、冊子にしておくと、破れたらそれを補修している生徒がいました。大切にしてくれているみたいです。中身はプリント4枚配るのと同じなんですよ。