オリンピック柔道60kg級でアトランタ、シドニー、アテネの3大会連続金メダルを獲得した野村忠宏選手が先日引退しました。
体はボロボロ
どのスポーツでもそうだと思いますが、一流の選手って華やかに見えて、実は体がボロボロだったりします。
柔道は格闘技です。
相手を畳に叩きつけて勝ちです。
相手の関節を逆に極め、降参させて勝ちです。降参しなかったら折っちゃえば勝ちです。
相手の首を絞めて、降参させて勝ちです。降参しなかったら失神させちゃえば勝ちです。まあ、絞めで降参するレベルの選手は全然一流じゃないんですけど。
逆に言うと、強くなるまでの間には数えられないほどの回数、投げられ、畳に叩きつけられるんです。関節を極められるんです。絞められてヒィヒィ言わされるんです。
そうやって強くなるんですが、体も傷ついていくんです。
強くなってからも、体は傷んでいくんです。怪我をするのは投げられたときだけではない。自分で技をかけるときにも、肩や腰、膝、足、首など、いろんな所に負担がかかり、ダメージが蓄積されていきます。
怪我をすることはいいことではない
もちろん、怪我をすることはいいことではありません。怪我をするために柔道をしているのではありません。
しかし、怪我がつきものなんです。事実なんです。どんなに用心していても、どんなに予防策をとっていても、怪我が追いかけてくるんです。
その怪我を恐れて、柔道をやめてしまったり、力をセーブしてしまうのが普通の人。
野村選手のような一流選手は、怪我をしても頑張ってしまうんです。わたしにはできません。
戦う理由
怪我をしたくないから、そこまで激しい柔道はやらない。これも選択です。
しかし、日常生活に支障をきたすような怪我をしても、野村選手をはじめとする一流選手たちは柔道をやめようとしない。
そこには柔道を続ける理由、戦う理由があると思うんです。わたし達にはわからない、戦う理由。
野村選手の半生を記した本が出ます。9月23日に発売だそうです。わたしは注文しました。
わたしが今から一流選手を目指して体を傷めつけて戦うことはありません。
しかし野村選手が、選手としてのピークを過ぎてしまったにもかかわらず、自分をいじめ抜いて、体がボロボロになってまでも選手を続けた、戦った理由を知ることは、柔道ではない場面でも絶対に参考になると思ったんです。
Amazonからの通知では、9月27日に配送予定とのこと。でも、いつも予定よりも早く届けてくれますので、期待して待っています。