4枚カード問題を知ってますか?心理学の問題なのだそうですが、数学奇人には楽勝です。
4枚カード問題
ルール設定
カードの表にはアルファベットが、裏には数字が書かれています。
アルファベットが母音(A, I, U, E, O)のとき、裏には偶数が書かれていければなりません。
これがルールです。
4枚カード
4枚のカードが置いてあります。
A | K | 4 | 7 |
この4枚です。ルール違反がないことを確認するためには、どのカードを裏返せばいいでしょうか。
問題の設定、ご理解いただけましたか?どうぞ考えてみてください。
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それでは解説です
それでは、解説します。
裏返すべきカードは、Aと7です。
Aは母音ですので、裏側が偶数でなければルール違反です。だから、絶対に確認が必要です。
Kは子音です。子音の裏は偶数でも奇数でもいいんですよね。だから、Kを裏返して確認する必要はありません。
4は偶数です。ルールは「母音の裏は偶数」です。偶数の裏に母音があるというルールはありません。偶数の裏は母音でも子音でも構わないんです。だから、4を裏返す必要はないんです。
7は奇数です。母音の裏が偶数なので、もしも7の裏に母音が書いてあれば、それはルール違反です。7は確認する必要があります。
4をめくる人が多い
この問題、4をめくってしまう人が多いそうなんです。
心理学で、「確証バイアス」というらしいのですが、ルールを満たしていることを確認して満足するという傾向があるそうです。
対偶で一発!
数学奇人のみなさんは、もうお分かりですよね。この問題、対偶で一発です。
母音 ⇒ 偶数
の対偶は
奇数 ⇒ 子音
です。だから、調べなきゃならないのは、見えている母音と見えている奇数です。
心理学?どこの国の言葉ですか?
身近な問題ならみんな正解
実はこの問題、Aとか7とか、抽象的だから間違うんだそうです。
「飲み物」の裏に「年齢」が書いてある、という設定にしてみましょう。
ビール | オレンジジュース | 30 | 14 |
これで確認しなきゃならないのは、ビール飲んでいるのが大人か、ということと、14歳が飲んでいるのがお酒じゃないか、ということです。
オレンジジュースを大人が飲んでいても関係ないですし、30歳の大人が何を飲んでいても知ったこっちゃないですよね。