辛いものを食べて水を飲んでも逆効果なんです。
水で辛さは和らがない
辛いものを食べると、口の中に火が着いたようになりますね。
「辛い」の感覚は「痛い」にも似ています。ていうか、痛いです。
程よい辛さならば心地良いのですが、過ぎた辛さは耐え難いものがあります。
もはや苦行ですよね。だから、「からい」と「つらい」は同じ字を書くのかもしれません。
辛いものを食べ、それを和らげようとして、みんな反射的に水を飲みます。わたしも水を飲みます。うちの息子たちも、奪い合うように水を飲みます。
こんなやり取りが毎日繰り返されてますよ。
しかし、水を飲んでも辛さは和らがないんです。
カプサイシンは無極性分子
唐辛子の辛味成分であるカプサイシンは、口の中にある痛みを感じる器官にくっつくことでわたしたちに辛味を伝えます。
このカプサイシン、無極性分子っていう性質なんだそうです。詳しいことはよく分かりませんが、無極性分子っていうのは、同じ無極性分子のものによく溶けるんだそうで。
詳しくは、身近にいる化学奇人に聞いてください。
水は極性分子
一方、水って極性分子なんだそうです。だからカプサイシンが溶けないので、辛みを和らげる効果がないんです。
それだけならまだしも、カプサイシンがくっついている範囲を、口の中全体に広げてしまうんです。カプサイシンが口の中の一カ所でおとなしく固まっているのを、わざわざ口全体に配達してくれちゃうんです。痛み、辛み、つらさ、苦行を増幅させる役割を水は持っているんです。
じゃ、無極性分子って具体的に何よ?
それじゃ、何を飲めば辛さが和らぐのか、って話ですよね。身の回りにある無極性分子の飲み物って何なんでしょう。
身の回りの化学奇人に聞いてみたところ、「油」が無極性に近いんだそうです。
なので、ガソリンや灯油などを飲めば、辛さが和らぐようですね。
そりゃそうですよね。じゃ、オリーブオイルなんてどうでしょ。飲む人いるみたいだし。
そうですよね。身の回りにはなかなか無極性分子の飲み物って無いみたいです。無極性のものって、気体の状態のものがほとんどらしいんです。
とにかく、辛いものを食べたときに、水を飲むのはやめたほうがいい、という記事でした。