数学の歴史は「認める」の歴史です。
この話は第5話。これまでの話はこちら。
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https://hiro365.tarohiro.com/2016/02/17/zeta-2/
https://hiro365.tarohiro.com/2016/02/18/zeta-3/
https://hiro365.tarohiro.com/2016/02/19/zeta-4/
3話と4話がつながります
第3話をおさらいしましょう。
これです。これが第3話の全てです。この式さえあれば、第3話の話なんかどうでもいいんです。
第4話では、微分の話をしました。微分はできるようになってますよね。
なに!?できないだと!微分ができないなんて、恥ずかしいと思わないのか!恥を知れ!
やかましい!よそはよそ!うちはうち!小さいころにお母さんに習わなかったのか!?とにかく、微分ができるようになってから出直して来い!
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ということで、第3話の式を微分してみましょう。
これを微分すると
ですね。一方、第4話で話をしたように、
という式が成り立つんです。
第3話には条件があった
覚えていますか?第3話の式が出てきたときに、条件があったことを。
この式は、
この式も、
言うことをきかない奴がいる
数学の歴史は「認める」の歴史でした。いつの世にも、言うことをきかない奴がいるんです。
もうね。やっちゃいけないって言うことを平気でやる奴がいるんです。
眉を剃るなって言ってるのに。紙を染めるなって言ってるのに。スカートを曲げるなって言ってるのに。
ダメなものはダメ!
・・・でも、こいつはそれでも眉を剃るし、スカートを曲げるんだ。数学も同じ。入れちゃダメだって言ってるのに、
ほら〜ぁ。だから言わんこっちゃない。やっちゃいけないってのにやっちゃうから、おかしな式が出てきちゃったでしょ。
だって、左辺は整数しか無いんですよ。1と2と3と4と・・・。それの足し算、引き算しかしてないのに、なんで右辺が分数になっちゃうんだよ。おかしいじゃん。
でもね。これって数学的に「認め」られちゃってるんです。もちろん整数のお話としてはアウト。でも、無限に続くお話としては、OKなんです。
こいつのせいで、いよいよとんでもない結論が出てきちゃいます。次回、完結!
つづきます。