左手タイトルです。全然上手になりませんが、まあ、継続は力でしょう。
数学のプリントを作るのって、ちょっと前までみんな手書きしてたんですよ。
数学のプリント
わたしは学校の教員をしています。担当の教科は数学です。
数学とか理科って、普通のワープロソフトでは絶対に打たないような記号がジャンジャン出てくるんですよね。
分数
分数ってあるじゃないですか。「二分の一足す二分の一は四分の二だから、約分して二分の一」みたいなやつ。
漢字で打つのは簡単です。手で書くのも楽勝です。でも、ワープロソフトできれいに打てます?素早く打てます?なかなか難しいですよ。
根号
根号ってのは、いわゆる「ルート」です。
ルートって、横についてるだけじゃないでしょ。屋根が上にびよーんって伸びてるじゃないですか。その中に、数字や記号を書かなきゃならない。
ちなみに、ルートの記号「√」って、もともと「r」なんですよね。「root」の頭文字。rをびよーんって伸ばしてあの記号になったそうなんです。
二重根号とかいって、ルートの中にさらにルートがあったりするんですよね。もうね。普通のワープロじゃ無理ですよ。
シグマ、リミット、積分
シグマって覚えてますか?顔文字で電話に使うやつです。「Σ(゚Д゚)」の一番左のやつ。
リミットは「lim」って、普通に英語で3文字書くだけなんですけど、この記号は下に条件を書いたりするんです。ちなみに、さっきのシグマは、下にも上にも条件を書くんですよ。
積分は「∫」の記号。アルファベットの「S」を縦にびよーんって伸ばした記号です。これも、斜め上と斜め下に条件を書くんですよ。
普通のワープロソフトじゃお手上げ
とにかくね。普通のワープロソフトじゃ、数学の記号はお手上げなんですよ。
だから、長い間、数学の先生たちって手書きでプリントやテストを作ってたんです。
わたしが高校生のとき、テストは手書きのものを印刷されてました。はっきり覚えてますよ。
だってテストで、合ってるはずのところを×にされて、文句言いに行きましたから。
ってことで、点数もらいましたもん。はっきり覚えてます。
業者さんが数学のプリント作成ソフトの営業に来る
学校の教員をしていると、職員室にいろんな業者さんが来るんです。
教科書会社の方が多いんですが、その中に、数式作成ソフトを開発したから使ってみてくれ、という売り込みも以前は結構あったんですね。
ワープロソフトの最大シェアは間違いなくMicrosoftのWordだと思います。Wordにも数式作成の機能はついているんですが、申し訳ないけど使い物にならないんです。入力はしにくいし、出力はきれいじゃないし、レイアウトの自由度は低い。仕事に使えるレベルではありません。
いろんな数式作成ソフトを試してみました。その際に、わたしが必ず試してみる式があるんです。
これは「区分求積」っていう公式なんですが、これってすごい公式ですよね。
リミットがあって、分数があって、シグマがあって。分数が中に入っているカッコって、縦に長く書かなきゃならないんですよ。それもあって。積分もあって。
ほとんどフルラインナップですよ。この公式をスラスラ打てれば、そのソフトは使いやすいってことで。
合格点はあげられない
様々なソフトを使ってみました。この公式を打ちました。自信を持って合格!と言えるソフトはありませんでしたね。
今は、数研出版のStudyaidが数学の教員の間では最も普及しているソフトだと思います。わたしの勤める学校でも、このソフトでプリントやテストを作っている先生がたくさんいます。
でも、わたしはこのソフトが使いやすいとは思えませんでした。上の公式を打つのに、2分以上かかったんです。もちろん慣れていないのもあると思いますが、これがストレスなく使えるようになるイメージはできませんでした。
わたしが使う数式ソフトはTeX
わたしが使っている数式作成は
上の区分求積の公式も、
みたいな式も楽勝です。
わたしは若いころにこのスキルを身につけました。おかげで、今ではすごい財産になってます。
数式作成に関わらず、いろんなことに挑戦して獲得、身につけることで、一生の財産になることってありますよね。次は何に挑戦しようかな。
まずはダイエットですな。はい。