くり下がりの引き算
先日、息子3号が算数の宿題が分からないと言って泣きついてきました。
3号
父ちゃん、くり下がりの引き算がわからねえ。
わたし
わかれ!
3号
はい。
・・・こうして息子3号はくり下がりの引き算が分かるようになりました。めでたしめでたし。
「分かれ」で分かれば苦労しない
ですよね。これでできるようになれば、みんな東大生だ。みんなノーベル賞だ。
ここはひとつ、現役高校数学教師の腕の見せ所。
引き算は戦いだ!
わたし
引き算は戦いだ。こっちは54。相手が28。負けるわけにはいかない。
3号
うん。
わたし
1の位を見てみろ。
3号
こっちは4人、相手は8人だね。
わたし
勝てるか?
3号
気合いで何とか。
こいつも脳みそ筋肉です。
わたし
バカヤロウ!相手も気合い入ってる。
3号
じゃ、勝てない。
わたし
こっちはバックに50人付いてる。
3号
10の位だね。
わたし
そこから10人応援に来てもらおう。
3号
卑怯じゃん。
わたし
勝ちたくないのか?
3号
勝ちたい。
わたし
来てもらった10人と相手の8人で勝負だ。残りは?
3号
2人。
わたし
もともとこっちは何人いた?
3号
4人。
わたし
合わせて?
3号
6人。
わたし
じゃ、こっちのバックに残ってるのは?
3号
40人。
わたし
相手のバックは20人だ。
3号
じゃ、戦って20人残って、残りは26人。おお、わかった!
いやあ、こんなもんっすよ。このあと、3号はスラスラとくり下がりの引き算の宿題をこなしていました。
算数の宿題が終わって
3号
父ちゃん、くり下がりの引き算って、バックに付いてる味方に助けてもらって、自分は何もせずにいるってことなんだね。
わたし
・・・はぁ?
3号
じゃ、オレのバックに付いてる父ちゃん、漢字の宿題よろしく!
もうね。屁理屈とはこのことですよ。
わたし
バカヤロウ!おまえは宿題に勝たなきゃ。
3号
どうやって?
わたし
気合いで何とか。