数学奇人たちの生態 第1回「消費税」




数学はアンチもファンも多い

math

「学生、生徒の頃に、一番嫌いだった、一番苦手だった教科はなんですか?」という質問をすれば、おそらくダントツで1位に輝くのは数学でしょう。

学校の勉強で、最も忌み嫌われ、敵視されているのが数学であることは間違いありません。

「学生、生徒の頃に、一番好きだった教科はなんですか?」という質問をすれば、おそらく1位に輝くのは、こちらも数学だと思います。

つまり、数学はアンチも多いですがファンも多い。勉強界の読売ジャイアンツ。王、長嶋、広中平祐です。

数学奇人

そんな数学に、心底ハマッてしまった人たちが世の中にいます。大学の理学部数学科の学生及び卒業生、数学の教師など、数学が好きでその道に進んでしまった人々です。

この人達の思考は、常人とは少しズレたところがあります。独特の思考で世の中を判断するこの人々のことを、私は「数学奇人」と呼びます。

この「数学奇人」のものの考え方について、ご紹介していきたいと思います。

消費税

数学奇人、第1回は「消費税」について。

皆さんご存知の消費税、日本では平成元年4月1日に3%で導入されました。

平成9年には消費税は5%に上がりました。

このとき、世の中の人達はみんな「次は7%だ」と思ったはずです。理由は3%から2%上がって5%。なので、次も2%上がって7%、という予想でしょう。これを「等差数列」といいます。

数学奇人たちも、同じように7%になると予想します。しかし、その理由が違います。数学奇人たちは3%の次に5%、その次は7%、11%と上がっていくと読みました。そうです。「素数」ですね。

ところが、御存知の通り、消費税は8%になりました。多くの一般人、そして数学奇人たちの予想を裏切って。

数学奇人たちは狂喜しました。

3,5,8!フィボナッチ数か!じゃ、次は13%だよ!

この時点で、一般人はおいてけぼりです。数学奇人たちは、自分たちの常識で突っ走っていきます。

ちなみに、フィボナッチ数とは、1,1,2,3,5,8,13,21,34,・・・と続く数で、前2つの数を足した答えが次の数になっています。数学奇人たちは、「3,5,8」という数字を見るだけで、フィボナッチ数が思い浮かぶんです。ほぼ全員が。気持ち悪いでしょ。

残念ながら、数学奇人たちの予想はまたも裏切られることになります。御存知の通り、次の消費増税は10%になることが決まっています。13%ではありませんでした。

数学奇人たちは悩んでいます。

3,5,8,10,・・・。次は何だ!どんな規則性があるんだ!

数学奇人たちは、美しくエレガントな解や証明を望みます。10%の次に来る消費税、どんな数字なら数学奇人たちを納得させることができるのでしょうか。