Z世代の感覚
こんにちは。今日も元気にまったり更新。ヒロタです。
わたしは高校で数学の教員をしているんです。
先日の授業で、いわゆる「Z世代」の感覚に触れることがありましたので、紹介しますね。
複素数の授業
数学の「複素数」の授業でした。
生徒は初めて「虚数」の存在を知る授業でした。
といった風に、自然数からの数の拡張を復習しながら、それを英語で言わせるという流れで話をしていました。
しばらく沈黙でした。微妙にざわついてました。
そんな中、一人の勇敢な生徒が
いいですね!いろいろと想像して、なんとか発言しようとするその姿勢。でも・・・
なるほど。直感的です。すばらしい。でも間違い。とりあえず褒めた後で、
このあたりで、インチキする奴が出てきます。電子辞書の登場です。
これはすぐ出ました。
虚数の登場
ここで、 を登場させます。
すると、複数の生徒から口々に飛び出した単語に、強いジェネレーションギャップを感じました。
デジタルネイティブ
いやあ、さすがデジタルネイティブですね。わたしが高校生のときに「バーチャル」なんて言葉はありませんでしたよ。
少なくともわたしの頭の中には存在しない単語でした。バーチャル?何それ?年老いた女性?
彼らって、生まれた時からスマホがあって当たり前の世代です。
靴を飛ばして、裏返しになったら明日は雨、なんてことはやったこと無いはず。明日の天気なんて、検索すればすぐ出てきますからね。
連絡したいお店の電話番号を探すために、分厚いタウンページを必死でめくったことなんて、絶対やっとこと無いはず。お店の電話番号なんて、検索すればすぐ出てきますからね。
エッチな本の見てはいけない部分が黒く塗りつぶされてるところを、バターでこすったら黒塗りが消える、なんて都市伝説に騙されて必死に印刷物にバター塗った経験なんて、奴らには無いはず。検索すれば・・・。おっと。
そんな彼らにとって、「現実でない」から「バーチャル」という単語が即答で出てくるのは、とても自然なことなんでしょうね。
ちなみに
ちなみに、虚数は英語で「imaginary number」。「想像上の数」です。
虚数と実数を合わせて「複素数」。「complex number」です。