数学の先生ってテスト前は大人気なんです。でもそれ以外は嫌われ者です。
数学の先生って、テスト前はすごい人気者なんですよ。
質問が殺到します
数学って、ある程度のレベルに到達すれば一人でも勉強できるんですが、そうでない場合は一人で悩んでいても全然分からないんですよね。
だから、誰かに聞かなければ全く勉強が進まないんです。
試験前になると、このように「全然勉強が進まない」生徒が群がってくるんです。人気者になるんです。みんなでわたしを奪い合うんです。
質問になっていない
ただ、「勉強が進んでいない」生徒が持ってくる質問って、質問になっていないんですよね。
生徒
先生、この問題と、この問題と、この問題が分かりません!
わたし
・・・うん。君がわたしにしたことは、質問ではなく「告白」だよ。で、どのあたりが分からないの?
生徒
はい!はじめから全く分かりません!だから解いて見せてください!
わたし
・・・うん。それは質問ではなく「要求」だよ。
生徒
ありがとうございます!じゃ、この問題とこの問題もお願いします!
わたし
はいはい。それで、これをこの後どうするの?
生徒
はい!きちんとまとめて保存します!
わたし
・・・うん。それは勉強ではなくて「収集」だよ。
こんな子もいます
ノートが読めない
自分で書いたノートを持って来て、わたしに聞くんです。
生徒
先生、授業中に書いたノートなんですが、ここに何と書いてあるか分からないんです。
知 ら ね え よ !
おまえの字が汚ねえだけだろ!オレが書いた字じゃないし。分かるわけないじゃん!自分でも読めない字を書くんじゃない!
見込み客を連れてくる
生徒
先生!昨日教えてもらったところ、すごくよく分かりました!ありがとうございました!同じことをこの子にも教えてあげてください!
わたし
・・・すごくよく分かったんだったら、君が教えてあげるべきなんじゃないかなぁ。
習ってないと言い張る
わたし
ここはこうすればいいって、授業でも教えたじゃないか。
生徒
こんなやり方、習ってません!
わたし
何を言ってるんだ。みんな知っているのにおまえだけ習ってないなんてことはないだろう。
生徒
でも、習ってません!
わたし
教科書を貸して。ほら、ここに線が引いてあるし、自分で注釈も書き込んでるじゃないか。これはおまえの字だろ!
生徒
・・・習ってません。
わたし
寝ぼけたこといってるんじゃない!顔を洗って出直してきなさい!
わたし
どうだ、目は覚めたか?
生徒
・・・洗ってません。
テストが終わると
テスト前はとにかく人気者なんです。でも、テストが終わると引き潮のように生徒が来なくなります。
そして、普段の生活に戻ると数学の教員は毛嫌いされるんです。あ~あ。