祓詞(はらへことば)とその意味を知っておく価値
神社でお祓いをしてもらうときに、最初に神主さんが言う言葉、考えてみました。
祓詞
神社でお祓いをしてもらうとき、最初に神主さんが「かけまくもかしこき・・」って言うじゃないですか。あれ、「祓詞(はらへことば)」って言うんです。
結構お祓いをしてもらうことがあって、その度に聞くのでなんとなく覚えちゃってるんですけど、正しい意味を調べたことがなかったので、調べてみました。
掛まくも畏き伊邪那岐大神筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に禊祓へ給ひし時に成りませる祓戸大神等諸諸の禍事罪穢有らむをば祓へ給ひ清め給へと白す事聞食せと恐み恐も白す
わたし、高校生の頃に何が苦手だったかって、古文が全くできない人だったんです。
古文って、外国語と同じように勉強しなきゃならないってことに気づいたの、大学生になってからだったんですよ。
なまじ漢字と平仮名で書いてあるから、日本語のフィーリングで読めばなんとかなると思って、覚えなきゃならない文法や活用や単語を一度も覚えたことがなかったんです。そりゃ、読めないですよね。
もちろん、今も読めません。高校生のときに勉強しなかった古典文法を、受験が無くなったあとに自分で勉強するはずありませんよね。はい、してません。
だから、現代語訳を探し、まとめてみました。
現代語訳・祓詞
掛まくも畏き伊邪那岐大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に禊祓へ給ひし時に成りませる祓戸大神等
なるほど、「イザナギの大神」に呼びかけているのではなく、「イザナギの大神が身を清めたときに生まれた神様たち」に呼びかけてるんですね。
諸諸の禍事罪穢有らむをば
祓へ給ひ清め給へと白す事聞食せと
恐み恐も白す
なるほど、要するに「神様たち〜!悪いコト起こったらイヤだからぁ、今からいろんなお願いするんでぇ、聞いてね〜!」
っていう挨拶ですな。
イメージが大事
神社に限らず、いろんな話を聞いているときって、その言葉のイメージがつかめなければ、本当に何を言っているのか分からずに、ただ終わるまでの時間を待つだけの時が流れますよね。
だから、言葉のイメージを掴んでおくことって、すごく価値のあることだと思うんです。だって、これから神社でお祓いをしてもらうときに、今まではただ終わるのを待っていた意味の分からない祓詞の時間が、言っていることが分かる時間に変わるんですから。
なお、なぜ宮崎なの?とか、イザナギの大神って何?ってのは、「古事記」に記されてます。わたしも今、読んでいるところなんですが、すごく難しいですね。でも、面白いです。
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