デブのくせに柔道の底辺拡大について考えてみた
柔道やってます
わたしは小学生のころから柔道をやっています。
中学、高校、大学と柔道を続けました。選手として誇れるような成績はありませんけどね。
わたしは現在、高校の教員をしています。ありがたいことに、赴任したほとんどの学校で柔道部の顧問をさせていただいています。
大した指導もできませんが、生徒に柔道を教えて「先生」なんてえらそうに呼ばれてたりします。
うちで飼ってる3匹の息子も柔道をしていて、わたしも少年柔道の指導に携わらせてもらってます。
部員不足
わたしが勤務している高校の柔道部では、深刻な部員不足に悩まされています。
7、8年ほど前はたくさん部員がいて活気あふれる柔道部だったんですが、どんどん部員が減り、5年前にはついに部員が1人になりました。
その1人が部を辞めずに辛抱強く頑張ってくれたおかげで、2人の部員が入り、3人になりました。新入生が3人入部し、6人になりました。
しかし、なかなか部員が増えず、3年生になって卒業してしまったりして、現在の部員は2人です。
部員が増えない要因は様々
部員が増えない要因は一つではないんですね。
新入生が柔道に全く興味を持ってくれない
柔道に興味を持ってくれるように、いろんなアピール、いろんな宣伝を試みるのですが、全く興味を示してくれない年があります。
1週間ほど「部活動体験週間」があるのですが、1週間で見学者ゼロってときもありました。
興味はあるけど一人ではムリ
興味を持って体験に来てくれた新入生が、入部してみたいという気持ちを持ってくれることは結構あるんです。
でも「一人ではムリ」と言って離れて行っちゃうことも多々あります。
やる気まんまん!でも親が
生徒本人は柔道に興味を持ち、入部して頑張る気になってるんです。
でも、親が反対して柔道部に入部できない、もしくは入部しても辞めさせられるというパターンも何度もありました。
柔道のイメージ
世間の柔道に対するイメージって、ネガティブなものが多い気がするんです。
そんなことないんですけどね。
まったく痛くないと言ったらウソですよ。そりゃ痛いこともあります。
まったくきつくないと言ったらウソですよ。そりゃきついこともあります。
まったく危なくないと言ったらウソですよ。だから、危なくないようにきっちり基礎から順を追って練習するんです。
初めから怖くないってのもウソですよね。でも初めからテレビでやってるような激しい柔道をさせるわけではありませんから。
満足感
わたしは柔道部の生徒たちに必ず聞くんです。
一年間柔道を続けた生徒にこの質問をして、ネガティブな答えが返ってきたことは20年を超える教員人生の中でただの一度もありません。
生徒は「柔道部に入ってよかった」「柔道を始めてよかった」と言ってくれます。まあ、辞めてない子たちですから当然なんですけど。
柔道の魅力を伝えよう
柔道って魅力的なスポーツです(柔道を「スポーツ」と呼ぶのに抵抗はありますけどね)。でも、その魅力を一生感じることなく終わってしまう人がたくさんいるんです。これってすごくもったいない。
高度な技術、柔よく剛を制す、礼に始まり礼に終わる、など、伝えるべき魅力はたくさんありますが、入口がそれではハードルが高すぎるんじゃないかと思うんです。
柔道を見て、最も大きな歓声が上がるのは豪快な投げ技が決まった時。これは間違いない。
そこを入口に柔道の魅力を感じてもらうことってありだと思うんです。
こんな動画を見つけました。
このようなパフォーマンスが、試合の準決勝と決勝の間の待ち時間なんかに披露されたら、そのパフォーマンスを見るために会場に来る人もいるんじゃないかと思うんです。それを入口に柔道に興味を持ってもらってもいいと思うんです。
この動画は海外のもののようですが、日本人がこのパフォーマンスをやってみたら、もっとすごいものができそうな気がするんです。
誰かやりません?わたしは無理ですけど。