100に近い数の掛け算が驚きの手軽さで!

例えば 97 × 94

97 \times 94 って、まともに筆算の計算をすると微妙に面倒ですよね。
これを簡単に計算する方法を見つけたので、シェアします。

100から引く

まず、97と94を100から引きます。暗算でできますね。3と6です。

相手の引き算の結果を引く

94の引き算の結果は6です。
これを97から引きます。答えは91ですね。
逆に94から3を引いても91です。どっちでもいい。

並べる

91と18を並べて9118。
これが 97 \times 94 の答えに一致してたらアツくないですか?
実際、計算したらわかりますね。合ってます。

他の数でもいける

他の数でもいけます。
95 \times 93 だったら、5と7で35。
95-7=88
よって8835。楽勝ですね。

でも、なんで?

簡単に計算できるぞ!わ~い。で終わるのは普通の人。
数学奇人は「なんで?」って思うんです。
証明しましょう。

証明

ab の積を求めます。
(100-a)(100-b)=10000-100(a+b)+ab
(100-a)(100-b)=100(100-a-b)+ab
(100-a)(100-b)+100{a-(100-b)} = ab
つまり、与えられた2つの数を100から引いたものの積が (100-a)(100-b)
片方の数(ここでは a)から 100-b を引いたものに100をかけることで、これが千の位と百の位になる。
だから、これらを並べたものが ab の積に等しいんです。
証明終わりです。

小さい数の掛け算には向かない

このやり方は、例えば 32 \times 29 のような、100よりもずっと小さい数の掛け算には向きません。
100-32=68100-29=71 なので、この2つの掛け算は元の2つの数の掛け算より面倒。
さらに、32から71を引くとマイナスの数になり、その後の計算がさらに面倒。
やめた方がいいですよね。

90台や80台の数の積に使おう

とはいえ、90とか80くらいの数の掛け算にはとても有効な方法ですよね。
場面を見極めて、便利に使ってみてください。

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