SNSが便利すぎて震える! とどまるところを知らないコミュニケーションの形の進化

SNSって言葉、もう普通に流通してますよね。IT関係の専門用語ではありませんよね。

SNSとは

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SNSは「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」の頭文字を取ったものです。

みません!坊しちゃって・・・ぐ行きます!」の略ではありません。

広い意味では、社会的ネットワークの構築の出来るサービスやウェブサイトであれば、ソーシャル・ネットワーキング・サービスまたはソーシャル・ネットワーキング・サイトと定義される、とありますが、よく意味がわかりません

コメントやトラックバックなどのコミュニケーション機能のあるブログや、2ちゃんねるのような電子掲示板も、広い意味ではソーシャル・ネットワーキング・サービスに含まれるそうです。

私たちが使う意味でのSNSは、人と人とのつながりを促進・サポートする、「コミュニティ型の会員制のサービス」と定義されます。主なものとしては、Twitter, Facebook, Instagram, mixi, LINE, Google+, モバゲー, Greeなどが挙げられます。

卒業生との連絡。繋がって感じたSNSの便利さ

私は高校の教員をしています。先日、同僚から「卒業生と連絡が取りたい」と申し出がありました。この卒業生をA君としましょう。

A君は、昨年の春に卒業し、ストレートに行けば大学1年生の年です。ただ、A君とすぐに連絡が取れない理由がいくつかありました。

  • 卒業学年次の担任が異動して、他の学校に行ってしまった。
  • A君は海外の学校に進学し、日本にいない。

同僚が私に申し出てきた理由は、A君が3年生の時に、私が同じ学年の他のクラスの担任をしていたからでした。いわゆる「同じ学年」ということです。卒業時のデータから、A君の自宅の電話番号を知りたいとのことでした。

自宅の電話番号は、調べればおそらくすぐに見つかったと思います。しかし、これから先もこのようなケースはあるだろう、そして卒業時のデータでは追跡できないケースも出てくるだろうと考えました。

Facebookでその子を見かけた記憶

ふと、FacebookでA君を見かけたことを思い出しました。私は、A君とは繋がっていません。しかし、A君がFacebookをやっているのは間違いないという確信はありました。

そこで、私と繋がっている卒業生の中で、在学時にA君と仲が良かった、もしくは部活動やイベント等で一緒に行動をしていた生徒をたどれば繋がるのではないかと思い、自分の「友達リスト」を開きました。

「この子なら」と思った生徒のプロフィールを開きました。いわゆる「リーチ」です。

「友達リスト」を開きました。一発ツモでした。そこにはバッチリA君の名前がありました。

早速メッセージを送ってみた

Facebookでは、友達関係になくても、相手にメッセージを送ることができます。しかし、自分自身が友達でない人からメッセージを送られた時には警戒します。そう考えると、こちらの素性や今回の事情をきちんと丁寧に説明するべきでしょう。

こんにちは。城南高校の廣田です。突然メッセージを送ったりしてすみません。元気ですか。
城南高校の〇〇先生が、あなたと連絡を取りたいと言っているのですが、手段がわからず、いまFacebookでメッセージを送っています。
城南高校に電話をかけてもらえませんか。月曜日、日本時間の8時30分から17時までのあいだに、000-000-0000までお願いします。
では、よろしくね。

う~ん、怪しい。でも私の表現力では、これが限界です。改めて、伝える力の必要性を感じますね。

「松岡修造の人生を強く生きる83の言葉」 この本、元気になるよ。前向き加減がハンパない!

とりあえず、このまま送信しました。

その日の夜に返信が

すると、その日の夜に返信がありました。あまりに事がうまく運びすぎて、ホントに震えました。担当の同僚に伝え、あとの連絡はそちらに任せました。

昔、笑っていいともの「テレフォンショッキング」のコーナーで、司会のタモリが

友達の友達はみな友達だ。世界に広げよう、友達の輪

と、毎日言っていました。若い世代の人は知らないでしょうね。

「友達の友達」が「友達」になったかどうかは別として、繋がることができるようになったのは間違いありません。コミュニケーションの形の進化が、昔の理想を現実にしているんですね。

Twitterで届けられたトイレットペーパー

これは、講演で聞いた話です。少しだけ、私が色を付けています。少しだけ。

ある人が、デパートのトイレに入ったそうです。男です。個室です。つまり、ビッグサイズです。

急いでいたんでしょう。よく確認もせず、個室に入って用を足し、そこで事の重大さに気づいています。

紙が無い・・・

最悪です。男には一生のうちに泣いていい場面が3回あります。ひとつは愛する家族との別れの時、ひとつは娘が結婚するとき、そしてもうひとつがトイレに紙がない時です。

彼は絶望し、そして考えました。ポケットにはスマートフォンが入っていました。

彼はTwitterで文字通りつぶやきました。

〇〇県〇〇市の〇〇デパート。3階の一番北側にある男子トイレで用を足したが紙が無い。誰か助けてくれ!

このツイートは、彼の友達、彼のフォロワーに一瞬で伝わりました。

「これは面白いことになる」と、彼のフォロワーたちはそのツイートをリツイートしました。

フォロワーのフォロワーに情報が伝わります。

「紙が無いらしい」

「困っているらしい」

「どこのデパートだ」

「俺、今そこにいるぞ」

「3階のどこだ」

そうして、ツイートから15分後、彼の個室に無言で2個のトイレットペーパーが投げ込まれたそうです。

 SNSには負の側面もあるが

確かにSNSには負の側面もあります。いじめの温床になっているとか、アカウントを乗っ取られて詐欺にあったとか、個人情報がどうだとか、性犯罪がなんだとか。

しかし、それらは使い方の問題です。そういった負の側面のために、SNSを使わなくなるのはあまりにももったいない。インターネットが普及したここ20年で、コミュニケーションの形は大きく変わりました。その中でも、SNSが広がったここ数年のコミュニケーションの形の進化は眼を見張るものがあります。

世の中には頭のいい人がいて、いろんな技術を作り出し、私達の生活を豊かにしてくれます。

世の中には悪い人がいて、せっかく作りだされた便利な技術を悪用し、私達の生活を邪魔してくれます。

そういったイタチごっこの末に技術は進歩し、発展してきました。私たちは技術の悪用を恐れるのではなく、それとどう付き合っていくかを考えて、情報を集めて、便利なものをほんとうに便利に使っていくことで、暮らしを豊かにしていけるのだと思います。

雑感

Posted by Hirota