1+2+3+4+・・・がマイナスや分数に!認めて発展してきた数学の歴史 その4
数学の歴史は「認める」の歴史です。
この話は第4話。これまでの話はこちら。
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微分のお話
今日の話は、微分のお話です。
わたしは微分積分がきらい
微分とか積分って、わたしは苦手なんです。ていうか、きらいなんです。だって、計算ばっかりなんだもん。
計算が好きだったら、数学の先生になんかなりませんよ。計算がきらいだったから、数学の先生になったんです。この話は、また今度しましょうね。
高校生のときに微分や積分をはじめて習って、あまりの計算の多さに苦手意識を持ってしまったんです。
そのときに習っていた数学の先生が、あまり好きな先生じゃなかったっていうのもあるんだけど、全然勉強に乗り気じゃありませんでした。
で、テスト前に全然分からなくて。ヤバイじゃないですか。だから、質問に行ったんです。行きたくなかったけど。
もうね。ダジャレですよ、ダジャレ。こちとら、きらいな先生に断腸の思いで頭下げて質問に行ってるのに、こともあろうに第一声がダジャレですよ。しかも面白くない。
完全に勉強のやる気なくすのに十分な理由です。このときから、わたしは微分が大きらい。積分はもっときらいです。
でも、微分とか積分って、いわゆる「ザ・数学」です。微分や積分なしで、数学の世界を渡り歩いていけるほど甘くないんです。
それでも、わたしは微分と積分がきらいでした。だから、逃げまくってましたね。
大学で数学を勉強して、微分や積分からこれだけ逃げ切ったわたしって、ある意味すごいと思うんです。
逃げ続けられるものでもない
しかし、いつまでも逃げ続けられるものでもないんです。だって、学校の数学の先生になっちゃったんですから。
教えなきゃいけないんですよね。さすがに、自分ができないことは教えられない。
柔道で背負投をできない選手が背負投を教えることはできます。内股できない監督が内股を教えることはできます。自分ができるのと、教えてやらせるのは違う。
でも、勉強に関しては、数学に関しては、自分ができないと教えられないんです。自分が知らないと教えられません。
だから、学校の先生になってから微分の勉強、かなりしました。積分の計算、イヤって言うほどしました。ていうか、イヤって言いました。
今でも微分や積分ってきらいなんですけど、でも今日のお話には必要なんです。
微分とは
難しい話は置いておきましょう。
それはこの際どうでもいい。
君は目的がないと頑張れないのか!?人生ってそういうもんじゃないだろう!
そんなこと、わたしにもわからん!
「微かに分かる」って書いて微分って読むんだ。分かってたまるか!
じゃ、積分は?「分かったつもり」って書いてあるだろう!それでいいじゃん。
とりあえず形だけ
とりあえず、形だけできるようになりましょう。
を微分すると になるんです。 を微分すると になるんです。
微分すると、右肩の数字が左側に落ちてきて、右肩の数字がひとつ減るんです。まあ、かんたん。
だから を微分すると になるんです。最後の5は、ただの数字。数字は微分すると消えてなくなるんです。そんなもんなんです。
もうちょっと頑張ろう
もうちょっとだけ頑張りましょう。分数の微分です。
の微分です。こいつを微分すると、 になります。
やかましい!微分のことは微分で考えろ!
・・・こうしてわたしは微分がきらいになりました。
つづきます。