デブのくせに時計が60進法である理由を考えてみた
先日の息子3号に繰り下がりの引き算を教えた記事を読んでくださったリアル知人から、こんな嘆きのコメントをいただいたんです。
そうですか。ちなみに、お嬢ちゃんが大きくなったらお嬢さんになる確率に比べて、お坊ちゃんが大きくなってお坊さんになる確率は格段に低いですよね。
まあ、時計の計算が早くできるかどうかは別として、時計がなぜ60進や24進、12進を採用しているのかという理由を考えたことがありませんでした。ちょうどいい機会なので調べてみました。
世界中の国で60進
時計って、世界中の国々で60進なんですよね。今のように情報網が発達していて、ある国で発見、開発された技術や知識が簡単に世界中に広まる時代ではない、太古の時代から時計って60進なんです。
計算だけなら間違いなく普段から使い慣れてる10進の方が早いはずだし正確にできるはずだし、何より便利なはず。でもあえて世界中で60進なんです。
これは何か理由があるはずです。それも、世界中で共通して計測できるものであるはず。
親子の会話
こうして息子は太陽が出終わるまでの時間、「アメニモマケズ」を唱え続けました。
数日後・・・
次の日の朝・・・
わたしたちが暮らしている地球の周りを一日で1周しているように見える太陽。実は、その道のりは太陽720個分の長さなんです。
だから、一日を720等分して考えると、いろいろと都合が良いということなんですね。
でも、720をバラで考えると数字が大きい。わたしたちはいろんなものをまとめて考えるじゃないですか。
例えば、缶ビール6本で1パックとか、その1パックが4パックで1ケースとか。いくつかのものをまとめて1パックにするのは今も昔も同じです。
だから、太陽の大きさ1つ分動く時間が30回、つまり太陽が30個分動く時間を1時間と決めたみたいなんですね。
だから1日は24時間。ここから来てるみたいなんです。
また、太陽が1個分動く時間、これだと「アメニモマケズ」が10回も言えちゃいますから(言えませんけど)、それじゃ長すぎるってことで、その時間の半分を1分ってことに決めたみたいなんです。
だから、太陽1個分が2分。それが30回で60分。これが1時間。
世界各地で同じように考えてた
そんなことを考えるのって、この親子だけじゃないのか?
いや、それが違うんですよ。
日本でも、アメリカでも、ヨーロッパでもアフリカでも、アジアでも南米でも、世界各地で大昔から同じような「時間」についての記録が出てきてて、同じように60進、12進、24進で考えていたという証拠があるみたいなんです。
時間の計測の仕方は、太陽を見るのか、月を見るのか、星を見るのかの違いはあるようですが、天体の動きで時間を測っていた。その結果、10進よりも60進の方が都合が良かったというのは、歴史が証明しているようですね。