区役所で「お客様」と言われて違和感を感じた

区役所に行ってきた

先日、職場に提出する書類を取るために、区役所に行ってきました。

住民票と所得証明です。毎年この時期には事務室からとってくるように言われるんですよね。

必要事項を記入して提出

区役所で書類をゲットする手順は

  • 申請書に必要事項を記入する
  • 順番待ちのカードを取る
  • 番号を呼ばれるまでスクワットしながら待つ
  • 番号を呼ばれたら窓口に行き、申請書を提出する
  • 書類が出来上がるまで腹筋しながら待つ
  • 番号を呼ばれたら窓口に行き、書類を受け取る
  • 値段を言われるので、頑張って値切る
  • 値下げしてもらえず、泣く
  • うさぎ跳びしながら帰る

まあ、これが標準的な公的書類のゲットの手順です。

しっかりメモっておいた方がいいですよ。テストに出ますから。

で、申請書に必要事項を記入してたら、区役所の職員の方がいろいろと親切にアドバイスしてくださったんです。

親切な職員さんの言葉に違和感

職員さん
こちらにお客様のお名前をご記入ください。

職員さん
こちらはお客様がご入り用なものにチェックをされてください。

職員さん
お客様の身分を証明できる免許証か保険証などをお見せいただけますか?

お客様、お客様、お客様。めっちゃ違和感です。

わたしは「客」なのか?

区役所にとって、書類を取りに来る区民って「客」なんですかね?

「客」を調べると、

自社の商品やサービスを販売する対象のこと

とあります。わたしが客だとしたら、区役所はわたしに商品やサービスを「販売」していることになります。

つまり、区役所はわたしに商品やサービスを提供し、利益を得ていることになります。

確かにわたしは住民票と所得証明の取得で数百円のお金を支払いました。

でも、客だという意識は全く無かったんですよね。

情報を管理してもらっている

わたしたちは役所でいろんな情報を管理してもらっています。

役所でその情報をもらい、区長や市長の名前で証明してもらいます。

その手数料として数百円の金額を支払っています。

わたしはそういう認識です。

役所がわたしを「客」だというのなら、わたしの預けている情報で役所は商売をしていることになります。

人の情報で勝手に商売するんじゃねえよ

人の情報で勝手に商売するんじゃねえよ。

本気でそう思いますよ。

その情報で金儲けしているという意識があるから「お客様」というセリフが出るんですよね。

もしくは、「俺たちは金払ってるんだから客だ!」って勘違いしてるおバカさんがいるってことですかね。

消費者根性

「お客様は神様です」なんて言葉がよく聞かれますよね。

これって、客側が使う言葉じゃないと思うんです。店側が精神として持っておくものですよね。

消費者根性が染みついて、店に言ったら自分は神様だなんて思ってる人がたくさんいますよね。

消費者
俺は客だぞ!金払ってるんだぞ!お客様は神様なんだろ!なんだ、その態度は!?

冗談じゃないっすよ。店が戦略として客を神様扱いするのは店側の自由。

でも、客がそれを店に要求するのは完全にお門違いです。

学校の生徒はお客様?

学校が生徒をお客様扱いする場面をしばしば見かけます。

世も末です。生徒は学校に勉強しに来ているのであって、サービスを受けに来ているわけじゃない。

生徒はお客様じゃないはずです。保護者が、教師が、そのことを勘違いしてる場面を多々見かけます。

区役所に行ったわたしは客じゃないと思う

どうなんでしょう。区役所に行ったわたしは「客」だったんでしょうか。

わたしは違うと思います。決してお客様じゃない。

あらゆることに対して「消費者根性」が染みついている今の風潮って、とても危険だと思うんです。

お客さん、どうでしょうか?

雑感

Posted by Hirota