この星の新幹線は妙にテンションが上がる!
新幹線について考えてみました。
BOSSのCM
テレビを見ていると、缶コーヒーのBOSSのCMが流れてました。
BOSSのCM作っている人、天才ですね。ツボが秀逸です!
https://www.youtube.com/watch?v=f78fvddOiKk
この星の新幹線は妙にテンションが上がる
最後に出てくるフレーズですが、ドキュンとやられました。
わたしは特に鉄分があるわけではないんですよ。
あ、分からない方のために解説しておくと、鉄道ファンや鉄道オタクの人たちの呼び方に「鉄ちゃん」とか「鉄」というものがあるんです。
「鉄分」というのは、その熱中の度合いを表す表現です。
「鉄分が高い」というのは「高いレベルの鉄道オタク」という意味になりますね。
1号がまだ幼いころ、ハイレベルな鉄ちゃんでした。
自宅近くを走るJRの電車の車体を遠目に見ただけで、その車両の番号を答えられるレベルでした。
家には鉄道の絵本がたくさんあって、その全てのページを暗唱できるレベルでした。
プラレールでいろんな種類の鉄道車両が我が家にあって、それを走らせることでめっちゃテンションを上げて喜んでました。
子どもが熱中しているものについて、親も一緒になって見たり買ったりするものですから、いつの間にか少し詳しくなっちゃうのはよくあることですよね。
新幹線
そんな中で、わたしは新幹線に興味を持ったんです。
0系
0系新幹線です。最初に作られた新幹線ですね。
100系
これは100系新幹線。0系と比べて、目が切れ長です。少しイケメンです。
300系
300系です。それまでの新幹線とはデザインが一新され、丸い鼻が無くなりました。
700系
700系です。カモノハシのようなフォルムが特徴。
N700系
700系を土台に、高速性と快適性を追求して開発されたのがN700系です。現役の「のぞみ」ですが、今後はN700A系にシフトしていくとのこと。
でもね。わたしが大好きな新幹線は、こいつらじゃないんです。こいつら見てもワクワクしないんです。テンションが上がらないんです。
500系
これですよ、これ!これが500系新幹線です。
どうですか、これ!異端でしょ。今までの新幹線と全然違います。
白くて清潔感のある優等生じゃ、ワクワクしないんですよ。
車体は青に黒にグレー。ツッパってます。
この写真じゃ分かりにくいんですが、めっちゃ鼻が長いんです。
飛行機に対抗し、高速化を至上命題に掲げて開発されたのがこの500系。だから、スタイルはほぼジェット機ですよ。320km/h営業を前提に開発されてるんです。
そのため、居住性などが犠牲になってるんですけど、そんなものはどうでもいいんです。速ければいいんです。
特異な形状のため、他系列の新幹線といろんなものが共有できないんですけど、そんなものはどうでもいいんです。速ければいいんです。
あと、足がついていないんですけど、あんなものは飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。
500系がこだま
500系の後に出た700系は最高速度が275km/h。スピードを抑えた開発だったため、500系最速は守られました。しかし、その次のN700系は300km/hを達成。実際には300km/hが最高速度だった500系に並びます。すると、居住性に優れたN700系の方が有利。500系、ピンチです。
2007年にN700系が営業運転を開始し、500系は2010年2月に「のぞみ」からリストラされました。
そして、あろうことか「こだま」での運用が決まってしまったのです。
城南高校の卒業生に、かなり鉄分の高い男、H君がいます。わたしは彼を「国鉄総裁」と呼びます。
彼が学校に遊びに来たとき、わたしは彼に聞いてみました。
すると彼は、苦虫を噛み潰したような表情で答えてくれました。
そうなんです。そうなんですよ。わたしは彼と固い握手を交わしました。
300km/h出せる500系が、各駅停車のこだまでどんな活躍ができるってんでしょう。
博多駅に行くと、ごく稀に「こだま」として働く500系の姿を目にすることがあります。
なんだか切ない気持ちになりながら、その500系の姿にテンションが上がるんです。
あ、わたしは鉄ちゃんではありませんので。