ペンとキーボード どちらが優れた筆記用具か比較してみた
ペンは筆記用具です。キーボードも筆記用具でしょ。
筆記用具
Wikipediaで調べると、「筆記用具」は「文房具」と同義で、
文房具(ぶんぼうぐ)とは、文字・記号・図面・絵などを含んだ文書を主に手書き(手描き)によって作成する上で必要な道具のこと。また、これを補助する道具のこともいう。
とあります。「手書き」であることが明記されていて、これだとペンは筆記用具ですが、キーボードは筆記用具には含まれませんね。しかし、辞書で「筆記」を調べると
書き記すこと。書き取ること。また、書かれたもの。「講義を―する」「口述―」
とあり、特に「手書き」でなければならないとは読み取れません。ですので、私はキーボードも立派な筆記用具だと思います。ここに新旧二大筆記用具の比較を考えてみましょう。おつきあいください。
メモと文章
書き記す文の長さによって、ペンとキーボードは使い分けられるべきだと思います。
メモなどの短い文であれば、間違いなくペンが便利です。長い文になれば、キーボードが便利でしょう。
気付いたらすぐ書けるペン
目で見た情報、耳で聞いた情報、頭で考えた瞬間にメモを取るために、最適のツールは間違いなく紙とペンです。
ノートパソコンやタブレット、スマートフォンなど、様々なモバイルツールがありますが、これらのツールは取り出して起動している間にメモするタイミングを逃してしまうこともしばしばです。
ペンは間違いなく最速のモバイルツールです。
長文ならキーボード
長い文章を書くのなら、間違いなく私はキーボードを選択します。
これはスキルの違いが出るところでしょうが、私はしゃべるスピードと同じ速さでキーを打つ自信があります。もちろん、手書きよりも速く文章を完成させることができます。
書くことで分かることがある
自分の頭の中で分かっているつもりのことであっても、それをペンで紙に書いていくことで、新たな発見をすることがあります。
分かっていたはずのことが、書くことで本来の意味に気付き、真の理解となる場面を今までに何度か経験しました。書くことで分かることは間違いなくあります。
打ちながら思いつくこと
キーボードを叩きながら、今まで考えてもいなかったアイデアを思いつくこともよくあることです。
話すスピードで打つ。思いついたらすぐ打つ。私は話すスピードで文字を書くことができません。長い文章を、あえてコピー、貼り付けせずに手で打っていると、打ちながら思いつくことがたくさんあります。
イメージや手計算はペン
一枚の紙、ノートの1ページを、書きなぐることができる自由さでは、間違いなくペンに軍配が上がります。
言葉では言い表せないイメージを、雑に落書きできるのは手書きならではです。
電卓やExcelでできない計算、例えば分数の計算や文字式の計算などは、紙とペンでやらなければ無理ですね。手書きの計算の中で出てくる単純な足し算やかけ算を、電卓やExcelに頼ることはしますが、全ての計算を手書きと同じ快適さでパソコンの画面上でやるのは、もう少し未来の話です。
打ちながら調べることができる
文章を書きながら、分からない言葉や漢字、その他たくさんの調べ物をすぐにできるのはキーボードの最大の利点です。
ネタが尽きて困ったときなども、ネットで調べてすぐにヒントを得ることができます。極端な話、そのまま引用としてコピーして貼り付けて、大幅に労力を削減することもできます。
それぞれの長所を使い分ける
ペンとキーボード、それぞれに長所があり、それぞれに苦手な部分があります。
「どちらが優れた筆記用具」に対する答えは、「場面によって違う」です。
「サメとライオン、どっちが強い」の問に対して、一つだけの答えを出せる人はいませんよね。
うちで飼ってるライオンの「タマ」は、特殊な訓練を受けて、水の中でも呼吸せずに1時間泳ぎ回り、戦うことができる。サメなんて楽勝です。
というライオンや
うちで飼ってるホオジロザメの「かまぼこくん」は、手術を受けて肺呼吸ができるようになった。さらに足までつけてもらった。足なんて飾りなんだけど、それが偉い人には分からないんですよ。まあ、ライオンくらい楽勝です。
とかいうサメがいても、こんなの答えにならないでしょ。誰も納得しないし。
「自分はペンしか使わない」「私はキーボードだけでいく」というのはナンセンスです。
それぞれの長所を知り、それぞれの苦手を把握し、場面に応じて使い分けることが大切ですね。