「個性」って何でしょう?人と違うことをすることですか?
「個性」について考えてみました。
個性
個性とは、個人や個体の持つ、それ特有の性質・特徴。特に個人のそれに関しては、パーソナリティと呼ばれる。
Wikipediaより
その人特有の性質や特徴、つまり「その人らしさ」のことを「個性」ととらえて間違いないようですね。
いろんな場面で「個性が大事」「個性を活かして」「個性を伸ばす」といった言葉が聞かれます。じゃ、その「個性」って何?と問われると、ズバリ答えられないのも現実です。
自分だけ
この世に、自分という人間は一人だけですよね。だから「自分らしさ」が個性だとすると、その個性というのは自分だけ、誰も真似のできないことだと思うんです。
だから、ハロウィンで妖怪ウォッチのコスプレをしたり、サッカーの応援で顔にペインティングをしたりするのって、個性でも何でもないですよ。だって、誰でも真似できるじゃないですか。ハロウィンの日に渋谷にジバニャンが何匹いたんでしょうね。
元祖
初めにそのことをやった人、いわゆる「元祖」は個性と言っていいと思うんです。最初に美川憲一のモノマネをしたコロッケはすごい個性を発揮したと思います。
それ以降、美川憲一のモノマネをする人は、美川憲一の真似ではなく、美川憲一のモノマネをするコロッケの真似をしているんです。
人がやったことの真似が悪いのではありません。全ては真似から始まります。「学ぶ」は「真似ぶ」です。しかし、そこに自分ならではの何かをプラスすることで「個性」になるんだと思うんですよね。
制服
学校の教員をしています。「風紀検査」があります。みなさん、経験がありますよね。
学ランの上着が短いとか、長いとか。女子のスカートが短いとか、靴下が規則と違うとか。昔で言えばズボンが太いとか、ウエストが高いとか。
眉が細いとか、髪が赤いとか、ピアスがどうだとか、生徒たちは色んな所で何かを変えようとします。はっきり言って、無駄なエネルギーです。
ユニフォーム
制服って、英語で言うと「ユニフォーム」です。「uni」は「1」です。「form」は「様式」。つまり、ユニフォームって「統一様式」っていうことなんです。これを変えて着るってこと自体がおかしなことなんです。
ここでも、個性だ何だと主張する生徒がいるんですが、全くおかしな話です。
学校だけでなく、いろんなところにユニフォームはあります。メジャーリーグのイチローは、チームのユニフォームをきちんと着用しています。じゃ、イチローに個性は無いですかね。誰にも真似ができない、個性の塊ですよ。個性っていうのは、制服を変形させて着用するとか、そういうことじゃないんです。はい、論破。
ブログの個性
このブログを書き始めてもうすぐ1年です。ブログにも個性ってあると思うんです。
見かけなんて、どうでもいいですよね。誰でも真似できます。
WordPressがどうだとか、ライブドアがどうだとか、はてながどうだとか、どうでもいいですよ。誰でもできることです。
自前で「ExcelPress」とか作って、それがWordPressよりも強力に使い勝手が良くて、誰にも真似できないブログシステムができたとか言うんだったら、それはそれですごい個性だと思いますが。
内容
やはり、ブログの個性は「内容」です。中身です。
文体は真似できます。スタイルは真似できます。
技術ではなく、マインド。わたしでなければ書けないもの、それがブログの個性だと思うんです。
ここに来なければ読めない記事。ここに来れば得られる情報。それを発信してこそ「個性」なんじゃないかな、と。
まだまだ修行中
いま、わたしがそんな記事を書けているか?いいえ、書けません。
わたしでなければ書けないものって何?はい、分かりません。
人と違うだけが「個性」ではありません。自分だけの何か、そしてその「何か」に「価値」を持たせることが、より高いレベルの「個性」を育てることなんだと思ってます。
もうすぐ今年も終わります。なんだか、来年の目標が見えてきたような気がします。